成績表が返ってきました!そして、私はなんとディーンズ・スカラー・プライズ(Dean’s Scholar Prize)とやらをいただきました!これは、クラスで1番の学生だけに与えられるもの。このクラスはネイティブのハーバードの学生ばっかりで、インターナショナルの学生といっても、イギリス人とか、「えー、なに それ、英語が母語じゃん?」って人達ばっかりで、私はなかでも飛びぬけて英語がへたっぴだったから、本当にとってもびっくりしたし、とってもうれしい!!!これは、ネイティブではない学生としては、とっても珍しいことらしいです!
「東大では上位3割に「優」が与えられる、1番になることとは異なり、上位3割というのは努力で達成できる目標である」と、かつて、本に書いたことがありました。だから、1番というのは自分の努力だけではなくて、ラッキーな要素がかなりあるというのは、自分でもわかっています。それでも素直にうれしいです♪
“You are TERRIFIC!” って教授に言われた時も、”terrific”っていい意味らしいんですけど、”terrible”とか”terrify”とかと一緒かと思って、なんか相当やらかしたんだろうなって思って、落ち込むくらい英語ができなかったし。
“You are theory sponge”って教授に言われた時も、スポンジのように吸収力があるという意味らしいのですが、「スポンジって何だろう?」と思ったまま、聞き返せなかったし。
そのくらい英語が苦手な私にとって、自分の考えを英語で表現するのはとてもハードルが高いことでした。それでもどうしても自分の考えを伝えることをあきらめきれずに、書いては消し、書いては消しをぎりぎりまで繰り返し続けての成果だったので、とってもとってもうれしいです。
なによりもこの「あきらめきれない」という気持ちになれたことが、私にはとてもうれしいのです。社会人になってから経験させていただいた仕事はどれも好きだし、誇りに思っています。がしかし、どうしてもそこまでの執着心が持てなかった。手を抜こうとは思わなかったけど、どちらかと言えば、「『下手の考え休むに似たり』だし、まあ、このまま抱えてないで、このへんで出しておこっかな」みたいに思うことが多かった。
私は、ハーバードでは、フェミニズムや家族を専攻の中心にしているのですが、この分野については、「自分のやっていることが大好き」と思えるし、一人で延々と考えることが苦にならないし、自分の考えを伝えることをどうしてもあきらめきれないのです。
英語がうまく話せなくて、”Sorry?”と聞き返されるたびに、軽く心に傷を負う日々は今でも続いていますが、それでも傷ついてもなんでもやりたいと思えることが見つかってよかった!!!
教授にも、「あなたは、ハーバードに残ってフェミニズムや家族法の分野の研究を続けるべきよ」って言われたし、でも日本がやっぱり大好きだから帰るけど、日本に帰ってからも、できればこの分野の研究を続けたいと心から思ってます。
ということで、私は日本に帰ったら、
『東大主席弁護士が教える、ハーバートでも通じる七回読み勉強法』
という本を出すことになりそうです(笑)。という冗談はさておき、フェミニズムや家族法などについても、いずれ本などの形で皆様にお伝えできたらと思っています。
