はじめて海外旅行をした幼いころ、母は私にこう教えた。「海外では、本当に絶対にあなたが悪い場合でなければ、謝ってはいけない」と。ならば、どういうときになら謝ってもいいのかと尋ねると、母はこういった。「あなたが空港でふざけて走り回ってるとするでしょ、そして、 ...
マリリン・モンローとヒラリー・クリントン
「男性と平等でありたいなんて求める女性は、野心が足りないのよ(Women who seek to be equal with men lack ambition.)」マリリン・モンローの名言である。 この言葉で、私は、時節柄、大統領選を控えたヒラリークリントンを思い出した。「ファースト・レディ」として、 ...
婚前契約―道端ジェシカの離婚報道について
日本に帰国してテレビをつけたら、道端ジェシカとジェンソン・バトンの離婚報道が流れていた。「婚前契約がないため、焦点はバトンの財産の分配。婚前契約がなければ60億円超の彼の年収は50/50が原則という・・・」報道を見て気になることがいくつかあったので、コメントを。 ...
ハーバードのネイキッド・ラン
ハーバードでは明日から試験が始まります。試験が始まる前の日の夜中には、伝統の「ネイキッド・ラン」があります。アンダーグラジュエイトの学生たち(日本でいうところの大学生、ロースクールやビジネススクールは「グラジュエイト・スクール」と呼ばれ、日本でいうところ ...
「男女平等」というときの「平等」について
最近、女性の活用の議論が華やかですが、今日は、女性を「平等に扱うこと」について、フェミニストたちの歴史的な議論を書いていきたいと思います。なぜなら、女性を平等に扱うというときに、この「平等」がいったいどうすることを指すのかっていうのは、実は議論がずれてて ...
日本人女性はモテるか
私が高校生のとき、女子の保健体育の時間に女性教諭は私たちにこう告げた。 「みなさん、もし30歳になっても結婚できなかったら、合言葉は『渡米』よ!」 そして、30歳になっても結婚できなかった私は、先生の言葉通り渡米することを決意した(うそです!本当にちゃんと勉 ...
人種差別の壁―アフリカ系アメリカ人の教授陣に対する攻撃
ハーバード・ロースクールは、今、非常にショッキングな事件に揺れ動いている。 木曜日の朝に、約束の時間に遅れそうで(いつものことではあるが)、ダッシュでロースクールに駆け込んだ私は、異様な雰囲気にぎょっとして立ち止まった。そこには数人の警察官の姿が。ハーバ ...
売春に関するフェミニストの議論
この間のブログで、コンサバすぎるアメリカとリベラルすぎるアメリカについて書いたけれど、フェミニストの間にもコンサバとリベラルの対立があるので、書いてみたいと思います。フェミニストというだけで、だいぶリベラル寄りだと思うので全体として偏りがあるかもしれない ...