ダラス銃撃事の後、アメリカは国を二つに分けてしまいかねない混乱の中で、「この痛みを分かち合おう」と再びひとつに結びつくことを求める呼びかけが広がっている。 こう書くと違和感ありませんか? 「国を二つに分けてしま」うんですよ?二つですよ?つまり、ダラス銃 ...
バングラデシュの人質事件
日本を深く悲しませ、憤らせているであろう、バングラデシュの人質事件のニュース。犠牲になった方々のご冥福を心からお祈りするともに、ISISの国際的な広がりに脅威を覚えた。ニューヨーク・タイムスなどでもかなり大きく取り上げられているので、こちらでの論調と気になっ ...
レモネードを飲みながら、国家と市場について考えたこと
暑い日の昼下がり、通りをブラブラ歩いていると、「レモネード、いかがですか?」という可愛らしい声が聞こえた。 そう、よくアメリカのドラマであるじゃないですか、幼い子供が家の前でレモネードを売ってるやつ。あのシーンをアメリカに来てはじめて目の当たりにしたの ...
イギリスの決断から日本が学ぶべきこと
「EUの一国として過ごした43年間の歴史に終止符を打つべきか」この問いにイギリス国民は、「YES」と答えた。 イギリスは、もともとEUに対しては一定の距離を保っていた。大陸と海を隔てたこの国は、自国独自の文化や伝統があった。EUの中心としてリーダーシップを発揮 ...
プロフェッショナルとはなにか?
この間、ブログで「叩く風潮」について書いた。そのときに、アメリカにおいては人間は不完全なものだという前提であるのに対して、日本はそうではないというご意見をいただいた。なるほど、確かに、仰るとおりである。 6月11日に小包を郵便で送った。そのとき、私は ...
目標をあきらめないために
最近、色々な報道を見ていると、間違いを犯した人を叩いて、叩いて、完膚なきまでに叩いて、それで落ち目になっても、まだ叩き続けるという風潮が、ときとして見えるように思う。もちろん、最近に限ってのことではないのだろうけど、やけに目につくのも事実である。 ...
「そして、親になる」
今回は、テーマをひろげて「親」とは何かについて書いてみようと思う。ある子供について、誰が「親」であるかというのは、もう誰が見ても間違いがないくらい明確なのだろうか、本当にそうだろうかということを考えてみたい。 まずは、次の三つの例から: 1) 病気に ...
誰か、私の妊娠を代わってくれますか?
前回は精子ドナーについて書き、いくつも鋭いご指摘をいただいたので、今回は「代理母」について書いてみたい。日本では、2003年の女優の向井亜紀さんによる出産の事例が有名である。彼女の場合には、アメリカのネヴァダ州で代理母による出産をしたものの、日本では「実子 ...
どうすれば、選択的シングルマザーになれますか?
「不妊治療」という言葉はよく知られているが、「生殖補助医療」という言葉はご存じだろうか。“Assisted Reproductive Technology (ART)” と訳される、この言葉は、アメリカでは一大産業となっている。 不妊治療というのは、排卵誘発剤を使った方法や、タイミング法など、 ...
なぜ、あなたはそんなに臭うの?
やっと試験が終わりましたので、試験期間中に起きた衝撃的な出来事を紹介します。「なぜ、あなたはそんなに臭うの?」 討論会の後に、突然、このように質問されたら、どう感じるだろうか?今、この非常にぶしつけな質問が、ハーバート・ロースクールで大変議論を読ん ...